看取り対話師Q&A
◆病院や施設との違いは何ですか?
主導権が変わります。病院や施設では医療者側に主導権がありますが、契約になれば利用者が個人的に看護師を雇うことになるため、主導権は利用者側になります。ということは、医療者側の主旨を受け入れてもらうために高度なコミュニケーション力が必要になります。
◆通常の訪問看護との違いは何ですか?
利用者が実費負担します。通常は介護保険の適応により負担額が軽減されていますが、看取り対話師は保険外の訪問看護のため、利用者は全額負担になります。ということは、プラスαの価値を期待されることになり、より質の高いサービスの提供が必要となります。
◆緩和ケアとの違いは何ですか?
薬剤を使いません。緩和ケア病棟では医師が薬を処方しますが、看取り対話師は看護の力だけでケアを行います。ということは、カウンセリングやセラピー、アロマ、催眠誘導、タッチング、ヒーリングなど病院ではできないことが可能になります。
◆派遣との違いは何ですか?
派遣は雇用ですが、看取り対話師は起業になります。基本的に当協会への依頼で委託しますが、現場でもチームをつくって活動を広めていきます。そのために、卒業後にブラッシュアップ講座やZOOMディスカッションがあります。
◆医療的ケアがありますか?
基本的にありません。利用者から依頼があれば、追加契約でボランティアナースとして行います。
◆看取り対話師と名乗ることができますか?
できます。ただ、利用者にとっては「看護師」であることが重要であるため、名乗らなければいけないわけではありません。逆に利用者が一人暮らし等の場合は、名乗ることによって心を開くきっかけになります。適宜、必要に応じて使うことができます。
◆看取り経験がなくてもできますか?
できます。ZOOMディスカッションや個別相談などフォロー体制があります。ただ、ご自身に自信がない場合は、看取り講座ができるまでお待ちください。看取り経験豊富な看護師で準備する予定があります。
◆看取りの依頼件数はありますか?
まだ十分ではありません。受ける看護師が不十分なためです。両者共に今後増えていくと思いますが、早く始めた方がビジネスはやりやすいです。また、介護の状態から看取りへ移行することが多いため、看取りだけでなく介護や簡単な家事も行います。
◆ビジネススキルを学べますか?
資格取得後に学びます。名刺作成、請求書の作成、開業方法、確定申告などオンライン講座があります。
◆損害賠償保険はありますか?
あります。訪問看護の場合は、医療行為より介護行為に対する損害賠償保険が必要となり、希望者は個人で加入します。