日本人はポジティブな言葉の3~4倍、ネガティブな言葉を与えられて育っていることをご存知でしょうか?それは過去に戦争による痛みを持っている国民だからかもしれません。親はその子が失敗しないように、その子が傷つかないようにと全身全霊で子供を守ろうとする余り、「本当にできるの?」「できないんじゃない?」「やめといた方がいいんじゃない?」と否定的な考え方を示します。
あるいは、その子をより良い大人に育てようと過剰になる余り、暴言を吐いたりDVに至ってしまったこともあったかもしれません。ですがそれらは、戦後の社会復興のために我を捨て、感情に蓋をして生きるしかなかったために、よりネガティブんが感情が増幅してそのようになってしまっていることが考えられます。抑圧した感情は増幅していくことを、私たちは今の時代になって気づいたのです。
そして子供はというと、自分が失敗することなど微塵も思っていなかったにも関わらず、そうした親の過度な心配によって、”できない可能性”について初めて考え始めるのです。そしてもし、その子が失敗したとしたら… 親は「だから言ったじゃない!」と、無意識のうちに子供にネガティブなプログラムを植え込んでしまいます。
また、傷ついた魂はその恐怖を何度も繰り返し思い出すことにより、自分を守ろうとするプログラムが作用しますが、同時に、思い出すたびに感情は増幅し強固なプログラムになっていきます。私たちの無意識層には、そういった自分自身が望んでいないプログラムが何百万通りもあることが、認知科学により判明しています。では、どうすれば…?
人の想像力はとても豊かです。それは誰もが持っている脳内の仕組みです。ですがその仕組みがあることを知らずに、安易に言葉を発することにより、誰も予想していなかった心の仕組みが出来上がっていきます。その出来事が本当だったかどうか?という真実は、もはや確かめることはできないでしょう。だけど心の中には確かにあるんですね。誰も悪くない。親も子供を守るために一生懸命でした。
無意識層に刻み込まれたプログラムを書き換えることができるのは、唯一自分だけです。看取り対話師研修には対面講座が2回あり、ワークをたくさんお伝えします。ここではインナーチャイルド瞑想をお伝えします。静かな時間、ひとりになれる環境を用意して、あなたの心の中にいる傷ついた子供の自分に会いに行ってみましょう。きっとあなたが気づいてくれるのを待っています。
この記事を書いた人
看取り対話師協会主宰
一般社団法人日本ナースオーブ
代表理事/せのようこ
看護師経験30年
認知科学・コミュニケーションの講師を15年務める。より良いお看取りを日本に広めるため、経験10年以上の看護師チームで保険外訪問看護サービスを開始。
代表よりご挨拶
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