「真の学習は納得の外」という意味がわかりますでしょうか?
もし学習していて納得できる内容であるなら、それは自分が知っていることだと言うことができます。真の学習とは、自分が知らないことを学ぶため、言ってることはわかるけどでも…?と納得のいかない内容です。今まで知らなかった世界、今まで知らなかった考え方を学ぶため、納得できるのは唯一、体験を通して「あ~なるほどな!」と思わずポンッと手を叩きたくなるような感覚です。左脳と右脳の全脳で理解したとき、初めて”学び”となります。
昨今、”次元”という言葉がよく使われるようになりました。ですがその意味を理解している人は少ないかもしれません。看取りは人生の最期にたどり着く『最上位概念』です。一つの人生を終え、次なる人生のスタートを切るために、本質に戻る入り口がお看取りです。よって看取り対話師は、あらゆる職業、あらゆる人、あらゆる生き方を包括できる、達観した視点を習得するために、次元について深く学習します。
意識を拡大し、次元上昇を果たすためには、対極を知ることが重要になります。世の中の”状態を表すもの”(形容詞)はすべて対極が存在しています。それらは対極があるから存在しているのであって、片方がなくなればもう片方も消えてなくなります。そして、そのどちらをも受け入れ昇華することによって、一つ次元が上昇します。看取り対話師は「空(くう)」の概念を学び、悟りの方向へと進みます。
人が成長するプロセスは、2500年前のギリシャ哲学にあります。アリストテレスが提唱していた弁証法が、私たちが成長していく道理だと言えます。前述したように、自分が正しいと思っていることと、それに相反するものを受け入れ、そのどちらをも包括する新たな考え方を生み出すことによって、人は成長していきます。お看取りは最上位概念ですが、医療は「治る・治らない」「効く・効かない」「生きる・死ぬ」という強い二元論があるため、看取り対話師研修で学習することがたくさんあります。
人の成長段階を「人間の五階層」で説明しています。肉体で生きている人がいちばん次元が低く、成長するにつれ情動を扱うようになり、魂の次元になり、霊そして神へと次元上昇していきます。実はその上に宇宙があり、宇宙と身体のキネシオロジーが共鳴しています。全体を観ることで、自分自身がどの段階にいて、どの方向に変化していくのか俯瞰することができます。看取り対話師研修では、少なくとも五次元の知識を身につけ、修了後の活動で経験をしながら徐々に上位概念へと進んでいきます。
この記事を書いた人
看取り対話師協会主宰
一般社団法人日本ナースオーブ
代表理事/せのようこ
看護師経験30年
認知科学・コミュニケーションの講師を15年務める。より良いお看取りを日本に広めるため、経験10年以上の看護師チームで保険外訪問看護サービスを開始。
代表よりご挨拶
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