お看取りに関わる看護師は最上位概念を持つ必要があります。「生と死」という答えのないものに対して、どのように向き合うか?という態度が重要です。この動画では、多くの人がいつか考えるであろう「私は何のために生まれたのか?」「自分って何だろう?」という人生の命題について考察します。
今、日本で広まっている心理学のほとんどは西洋から入って来ているものです。では日本には心理学がなかったのか?というと、そうではありません。日本では庶民の間には仏教が浸透し、政治は神道が司っていました。今は儲け主義の宗教が多いため、無宗教が良いように思われていますが、日本においては仏教や神道が心理学だったのです。
真の学びは「本質」を学ぶことであり、それは「自分を知ること」です。「自分とは何か?」は命題であり人生かけて考察すべきことだと思いますが、この研修では一つの解を提示しています。それは3000年前から仏教が導いてくれています。そうして自分を知ることによって他者の心の仕組みを理解し、社会の構造を学習していきます。
「生まれることに意味はない」と聞いてどう思われるでしょうか?少し切ない気持ちになるでしょうか。ですが生まれることに意味がないからこそ、生まれてからの時間が意味を帯びてきます。もし目的を持って生まれ、存在していること自体に価値があるならば、私たちは何のために日々切磋琢磨して生きているのかわからなくなりますね。お看取りに関わる看護師の認識として、死の意味と共に考察してみてください。
「死ぬことに意味がある」と聞いてどう思われるでしょうか?想像つかないかもしれませんね。たとえばあなたの身近な人で亡くなった人を思い出してみてください。きっと良くなかったことについては思い出さないでしょう。そして生きているとき以上に、あなたに深く考えさせる部分があるのではないでしょうか。おそらく、その人が何をしたか?というよりも、どういう生き方をしたかについて印象を残し、あなたの人生に影響を与えるのではないでしょうか?
この記事を書いた人
看取り対話師協会主宰
一般社団法人日本ナースオーブ
代表理事/せのようこ
看護師経験30年
認知科学・コミュニケーションの講師を15年務める。より良いお看取りを日本に広めるため、経験10年以上の看護師チームで保険外訪問看護サービスを開始。
代表よりご挨拶
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