日本は世界一長く続いている国で建国2680年です。世界一の超高齢化国になっています。ですがそれは日本だけの問題ではなく、多くの先進諸国(アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、中国など)もいずれは日本と同じ道を歩むことになるため、日本がどのようにしてこの難局を乗り越えるのか静かに見守っている状況です。
とくに高齢者が多くなっている今、日本は年代による価値観の違いが顕著になっています。たとえば70代以上の人は戦後の貧しい時代を生き、テレビ・新聞・ラジオで西洋文化に染まった世代です。50代~60代はバブルを知っていますね。40代はバブルが弾けた後の氷河期と言われ、20代~30代は悟り世代と言われています。
こうして短いタイムスパンで見ても、各年代によってさまざまな価値観がありそうです。どの時代が良いとか悪いではなく、単に違うということですね。ただ、どうしても私たちは自分の価値観ですべてを見てしまうため、自分の考えが正しいと思ってしまいがちです。そういった時代格差がある状態で、高齢者が圧倒的に多い今の日本の状態は、世代交代が難しくなっているのではないでしょうか。
こうした時代格差が激しい状況であってもより良い関係性を築くには、長いタイムスパンで時代の変化を俯瞰することでしょう。そして、その人の目線で世界を観ること、そうしたときに相手をより理解できることと思います。俯瞰するというのは、飛んでいる鳥の目線で全体を見渡すということですが、仏教では観照者といい、神道では審神者(さにわ)と言い、認知科学ではメタ認知と言います。
この記事を書いた人
看取り対話師協会主宰
一般社団法人日本ナースオーブ
代表理事/せのようこ
看護師経験30年
認知科学・コミュニケーションの講師を15年務める。より良いお看取りを日本に広めるため、経験10年以上の看護師チームで保険外訪問看護サービスを開始。
代表よりご挨拶
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