私たちはいくつもの周期の中で生きています。一日は24時間、1週間、1ヶ月、1年、干支、十干、四季、節季…、地震にも周期がありますし、経済も60年周期があると言われます。そして身体も毎日破壊していく細胞と、新たに誕生する細胞があり、6年~7年で全身の細胞が入れ替わると言われています。天体のめぐりは200年や300年がありますし、今は2500年~3000年に一度の地球周期の境目にいます。
花は季節に応じて、芽が出て花が咲き、枯れて土に還り栄養分になります。水は流れに流れて大地や天を巡っています。そんな大いなる地球の巡りの中で人間は生まれ、いずれ死にゆき、そしてまた輪廻転生を繰り返しているのです。ですがなぜ、人間だけが長生きしようとするのでしょう?日本は超高齢化国ですが、健康で豊かな余生を送っている高齢者さんはどうやら少なく、医療の力によって生かされているとも言えるような状況ではないでしょうか。
戦前の日本は太陰太陽暦で生活していました。人間は自然の一部であり、魂は亡くなった場所に再び還ると信じられていました。陰も陽も受け入れるのが日本文化で、今ほど死に対し悲しみを感じたり恐れていませんでした。お看取りに関わる看護師が、死を悪と思い、死に抗っていると、目の前にいる人はどうなるでしょう?私たち自身が命の巡りを理解し、‟委ねる”という在り方を体得すべきではないでしょうか。
この記事を書いた人
看取り対話師協会主宰
一般社団法人日本ナースオーブ
代表理事/せのようこ
看護師経験30年
認知科学・コミュニケーションの講師を15年務める。より良いお看取りを日本に広めるため、経験10年以上の看護師チームで保険外訪問看護サービスを開始。
代表よりご挨拶
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